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オフィスづくりは、すなわち、従業員の「健康づくり」でもあります。現在、問題になっている新型コロナウイルスによる肺炎やインフルエンザなどの感染症対策はもちろんですが、問題はそれだけではありません。
座り続けは健康によくない
とくに、パソコンによるデスクワークがオフィスの主流になってくると、ずっと座っていることによる腰痛や肩こり、むくみが問題になります。これを「職業病」と諦めれば、生産性は下がる一方となります。従業員の健康も、徐々にむしばまれていくことでしょう。
ある研究によると、毎日6時間以上座り続けている人は、3時間未満の人に比べると、男性で17%、女性では何と34%も死亡リスクが高まるそうです。米国では、「座ることは喫煙と同じ」という言葉も生まれているほどです。死亡の前には何らかの病気(とくに心疾患や動脈硬化、糖尿病のリスクが高いとされます)になりますから、従業員がこのような疾患を抱える前に、手立てを打つことが必要になるわけです。
スタンディングワークという選択肢
そこで注目されているのが、欧米で注目されている働き方、「スタンディングワーク」です。デンマークやスウェーデンのような北欧諸国では、企業の95%が採用しているといわれ、米国でも普及しています。北欧では、健康被害を起こしている企業にはペナルティが課されるため、このスタイルが広まるのが早かったという背景もあります。
日本でも、働き方改革関連法によって、企業による従業員の健康管理が義務化されました。これに伴って「腰痛予防対策指針」などが打ち出されたことから、一部の IT(情報技術)企業を中心に、さまざまな取り組みが始まっています。日本では、8割の人が腰痛に悩んでいるともいわれていますので、運動不足の解消とともに、働き方の見直しが求められています。
スタンディングワークは、文字通り、立って仕事を行うスタイルです。多くの場合、高さを簡単に変えられる「上下昇降デスク」が用いられます。この点で、「スタンディングワーク」というよりも、フレキシブルなワークスタイルといった方が正確でしょう。
スタンディングワークの利点
人間の椎間板にかかる負担は座った状態の方が高いため、スタンディングワークによって背筋が伸びて姿勢がよくなることで、腰痛の原因を緩和できます。「脚は第二の心臓」といわれるように、人間の筋肉の6割は下半身にあります。その足を動かすことによって、下半身、さらに全身の血流をよくすることができます。立つことで、そけい部への圧迫も少なくなるため血流が邪魔されず、心臓への負担も減ることになります。立つことは体幹トレーニングにも効果的で、基礎代謝も上がります。
また、立って仕事をすると、ムダな時間が少なくなるため、会議時間をはじめとする労働時間の短縮につながります。立つことで脳に刺激が与えられるため、集中力が高まってアイデアが生まれたり、居眠り防止にもなります。何より、「仕事を早く終わらせよう」という心理が働くことが重要です。猫背で下を向いているよりも、精神が前向きになることも重要です。
ある日本企業では、スタンディングワークでのパソコン使用は、1回につき45分以内と規定されているそうです。それを超すと、営業など別の仕事に向かうことが決まっているわけです。米 IT企業のエンジニアにも、スタンディングワークの効用を説く向きが多いようです。
スタンディングワークを補完するもの
かといって、すべての仕事をスタンディングワークにすればよいというわけではありません。
食事や休憩の場合は座れる場所を確保することで、リラックスできるようにすると、気分にメリハリが生まれ、非常に有効です。
逆に、電話応対やスケジュール確認など、次々と異なる業務を行わなければならない庶務では、スタンディングワークではかえって混乱することもあるでしょう。この場合、休憩や打ち合わせをスタンディング式とするなど、一部にスタンディングを取り入れる形にします。
このような柔軟なオフィスにするには、個々人が机や椅子を占有せず、フレキシブルに業務を行うフリーアドレス制の導入が望ましいといえます。スタンディングワークとフリーアドレスは非常に相性が良いものといえるでしょう。これによって、従業員間の目線が同じ高さになるため、オフィス内での会話が促進され、風通しが良くなり、効率も上がります(どちらかが座っていると、目線の高さがズレます)。
スタンディングワークのマイナス点
一見、スタンディングワークは「良いことづくし」のようですが、マイナスな点があります。一つは、上下昇降デスクが高価なことです。製品にもよりますが、通常の机の2倍以上のコストがかかります。また、上下昇降デスクは重いため、レイアウト変更がしやすいように、キャスター付の机を選びましょう。
ただ、机のコストダウンだけを追求すべきではありません。高さを細かく調整できること、設置して安定していること、パソコンを置いた際の腕の位置(腕や肩の疲れ方に関係します)の確認が必要です。高さ調節法には、ハンドル式、ガス圧式、電動式がありますが、ハンドル式が比較的安価です。
カフェ状の業務スペースでは、高さが異なる固定式の机を複数用意しても問題はありません。高さ固定式の製品は、比較的割安です。
また、昇降式デスク上のパソコンにケーブルをつなぐと、上下動によって配線が絡まったり、痛んだりします。見かけもよいものではありません。スタンディングワークを導入する際には、ケーブルをまとめて整理したり、無線LAN環境の採用を進めるべきでしょう。
もう一つのマイナス点は、立ち続けることで足に疲労がたまることです。スタンディングワークに慣れていないと、1時間程度の労働で足裏などに痛みが出ます。ほとんど人は、左右どちらかに体重をかけるクセが付いていますので、その姿勢でスタンディングワークを続けると、片方の足腰に疲れがたまりがちです。しかも、机の高さを誤って設定すると、腰や肩に余分な負担をかけてしまいます。
このような事態は、「疲れたら休む」という業務スタイルを推奨することと、産業医との連携によって、個々人に合った是正策を講じていくようにしましょう。机の下に柔らかいマットを敷いたり、足を乗せる台を用意して左右の足を交互に乗せることも効果的です。
言うまでもないことですが、立った姿勢による業務が困難な従業員がいることは、決して不自然なことではありません。年齢や体調、病歴などによってあり得ることであることを念頭におき、従業員に利用を押し付けないことが大切です。
オフィスデザインも見直そう
以上を読んでいただけばお分かりいただけるように、スタンディングワークの導入は、オフィスデザインの変更を伴うものになります。ですから、昇降式デスクの費用だけでなく、デザイン変更に要する全体のコストを勘案しましょう。
スタンディングワークと併せて、「リフレッシュスペース」を設置することも検討しましょう。ある調査では、オフィス内にリフレッシュできる場所を設置することについて、従業員の約65%が「重要である」もしくは「やや重要である」と回答しています。快適な労働環境の実現には、リフレッシュスペースの設置が求められているのです。
とかく、日本では「働き過ぎ」の問題が指摘されますので、リフレッシュスペースによって、従業員が一息つけ、会話もはずむ場所を提供することは大切です。このスペースには、雑誌や新聞、テレビを置いたり、コーヒーなどの飲料、さらにマッサージチェアやビリヤード台、ダーツなどを置くことも検討に値します。腰痛などを緩和させるマッサージルームがあると、さらによいですが、これは予算次第です。
ただし、リフレッシュスペースは、他の部署から離れた場所に設置してはいけません。それでは、従業員の足が遠のくことになりかねません。どの部署からでも近い場所に設置しましょう。打ち合わせや簡単な会議に使えると、さらによいでしょう。
将来のオフィスでは、ある社員は座って仕事をし、別の従業員は立って仕事を行い、さらに別の社員はソファなどで休憩していることでしょう。全体の見直しは、ぜひ、ワンストップ・サービスにお任せ下さい。
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