オフィスにおける感染症の防止(2)
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空気の乾燥を防ぐ
インフルエンザや新型コロナ肺炎を引き起こすウイルスは、「低温と乾燥」が大好きです。ウイルスは乾燥には強いが、湿気に弱い性質を持っています。「低温と乾燥」状態になる冬に、インフルエンザが流行するのは、こうした理由があります。
逆に、鼻など人間の粘膜は乾燥に弱く、乾燥すると防御機能が低下します。加湿器や植物などで空気を湿らせれば、粘膜が強くなり、ウイルスの繁殖を抑制できるわけです。
加湿器は手軽に湿度を上げるのに有効ですが、植物は電気代がかからないという利点があります。植物は、空気が乾燥すると葉の気孔から水蒸気を出し、周囲の湿度を高めるからです。植物はオフィス空間に癒やしを与える効果もあるため、まさに「一石二鳥」です。
換気も効果がある
定期的に空気を入れ替えることも重要です。オフィス内の空気がよどむと、人間から飛沫などの形で排出されたウイルスが空気中や床などに残存しやすくなります。これによる感染を「エアロゾル感染」といいます。換気によって、これらを室外に追い出すことができるわけです。
逆にいえば、換気をしやすい窓を設置することが重要です。
水分補給を行う
水分補給も、ウイルス対策としては有効です。粘膜に湿り気を与えられるため、感染防止に役立ちます。
また、インフルエンザには緑茶がおすすめです。緑茶には、殺菌作用があるカテキンが含まれているからです。お茶は、できれば温かいものを飲みましょう。体が温まって抵抗力が強まります。
予防接種も重要
冬場になると、インフルエンザの予防接種が呼びかけられます。予防接種は完璧なものではありませんが、少なくとも、免疫力を高める上では有効です。「働き方改革」が言われるこんにち、従業員の予防接種には、十分な配慮を行うべきでしょう。
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