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新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、コンビニエンスストアなどで採用されている透明シート(飛まつ防止シート)について、NHKの番組で特集されていました。民放でも、同様の内容が報じられていました。
このシリーズで述べてきたことと異なる内容はありませんでしたが、見逃した方もいるでしょうから、番組の内容を簡単に紹介して、まとめに代えたいと思います。
報道のきっかけは、大阪市のショッピングセンターで4月末、お客が商品のライターを試しに点火したところ、レジの透明シートに燃え移る事故が起こったということです。
番組で報じられた実験では、ロウソクの炎が燃え移ると、レジ両脇のポールに張られたシートはあっという間に炎につつまれ、1分ほどで燃え落ちてしまいました。しかも、シートの材質によっては、有毒ガスが発生するとも報じられています。
このような火災を起こすリスク源は、ライターや炊事場周辺の火気などだけではありません。消毒用に設置されているアルコール成分は火気厳禁であり、これらが合わさることで火災の危険性は上昇します。
このため、透明シートを導入する際は、燃えにくい材質を使っていたり、加工された製品を使うことが強く推奨されます。先に述べた実験でも、防炎加工済みのシートは、加工なしのシートが焼け落ちた後も、一部が溶けるだけという軽微な被害にとどまっていました。
何しろ、販売されている透明シートには明確な法的規定がありません。それだけに、燃えやすかったり、燃えるとガスを発生させる製品があるわけです。
番組の取材を受けたある消防本部警防部の次長さんは「透明シートは燃えやすい素材でできているものが多い」と注意を喚起し、「迷うことがあれば近くの消防署に相談に来てほしい」と話していました。
シートによっては、日本防炎協会が認定した「防炎マーク」が付いているものもあります。感染症を防ぐはずが、火災という別のリスクを増大させては意味がありません。慎重な製品選びは、【栃木オフィス作り.com】にお任せ下さい。
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