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年度末の大掃除の季節がやってきました。オフィスの掃除には、実は、家庭とは異なる方法、注意点があります。オフィスの大掃除はどのように行うべきでしょうか。

カーペットの床面はブラシなどで清掃
オフィスでは、床にカーペットが敷いてあることがあります。カーペットの表面には髪の毛やホコリなどのゴミが残りやすいため、この除去は重要です。とはいえ、ガムテープなどで取り除くのは時間と手間がかかってしまいます。

このような場合、スポンジやブラシの出番です。汚れを一気に除くことができるため、大掃除の季節には最適です。

床面は水吹きが基本
カーペットの下の床面は、水拭きが基本です。ただ、必ず掃除機をかけ、残った髪の毛などはブラシで除きます。床面の汚れは、洗剤やセスキスプレーでしっかり落とします。セスキスプレーは、ドアノブなど人が日常的に触れる部分の清掃にも適しています。

セスキスプレー以外にも、ケースによっては、重曹やアルコールなども有効に働くことでしょう。

床以外の掃除
オフィスの掃除は、場所によって違った方法が必要です。まず、窓は水拭きした後に乾拭きします。汚れは、セスキスプレーなどで落とします。サッシやそのすき間などに汚れが残る場合がありますので、これらもブラシや歯ブラシなどを使って丹念にかき出しましょう。机の上も、ほぼ同じ要領できれいにします。

時間の勘案も重要
大掃除を行うには、掃除にかけられる時間をあらかじめ勘案しておくことが重要です。掃除時間が半日程度だと、細かな部分にこだわって掃除すると、全体に行き渡らなくなります。全体をきれいにすることを優先し、その上で、必要性に応じて細かな部分を選んで清掃するようにします。

大掃除はきちんと行おうとすると、非常に時間がかかるものです。オフィス面積が広ければ、それだけ時間を要します。それだけに、細かな部分に気を配りすぎると他の場所に手が回らず、掃除が終わらないことになりかねません。

計画を立てて掃除する
大掃除には事前の計画と準備が重要です。掃除を行う場所と順序、とくに力を入れるべきところを明確にします。台所など汚れがひどいところは、前日から洗剤をなじませておくなどの工夫を行い、掃除が効率的に行えるようにしましょう。

不用品の処分から始める
大掃除の手順ですが、まず、「使っていないものを処分する」ことから始めましょう。保存の必要性がなくなった書類はもちろん、給湯用品などでも放置しているものは処分します。机やイスなどの処分は、リサイクル業者を利用します。

不用品を処分すると「物をどかす」必要性が減るため、さまざまな個所を掃除する際に便利になります。この際、自治体に粗大ゴミ収集の申込みを行うことを忘れないでください。

「汚れているところから」が基本
大掃除の基本は、「汚れが強いところから」行います。汚れが目立たない場所は、最悪、大掃除以外の機会に掃除しても問題ありません。汚れがひどいところがきれいになることで、「大掃除を行った」という心理をかき立てる効果もあります。これは、従業員の気分転換に効果的です。

データのバックアップを忘れずに
壁や床のクリーニングに使う洗剤をこぼすなどして機器を汚してしまうことがあります。洗剤が機器内に入ってしまうと、最悪の場合、故障やデータの損失にもつながりかねません。また、清掃作業中に電源ケーブルやLANケーブルをひっかけると、機器の落下・損壊につながります。

以下の手順を踏んで、上記のようなトラブルを避けましょう。

・パソコンなど機器内のデータを、外付けHDDまたはクラウド上にバックアップする。外付けHDDは箱に入れるなどして、掃除する部屋の外に保管する。
・OA機器はすべてシャットダウンし、接続されているケーブル類をすべて抜く。
・機器の上にシートなどをかけ、掃除中の汚れが付着しないようにする。可能なら、掃除する部屋の外に運び出す。

こうしておけば、データの紛失や機器の損壊を防ぐことができます。

また、大掃除と併せて機器の買い替えを行うと有効です。年末セールでお手頃な製品を見つけたら、予算の許す範囲で検討してみてはいかがでしょうか。旧型機をリサイクルに出す場合、業者が年末年始で忙しく、引き取りの日程が合わないことがあります。大掃除や買い替えの計画は早めに立てておくことをおすすめします。

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