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オフィスで必須になっている無線LAN（Wi-Fi）の新企画である「Wi-Fi 7」が決まりました。今年は、これに対応したルーターなど新製品が登場・普及し始めることでしょう。

Wi-Fi 7は、現行のWi-Fi 6/6E（IEEE802.11ax）を発展させたもので、正式には「IEEE802.11be」と呼ばれます。

大幅な速度向上
最大の特徴は、最大通信速度が46Gbpsと、前規格の約５倍に向上することです。ただ、これにはいくつかの条件があるため、実際の製品レベルでは2〜2.5倍程度と見るのが適切です。

また、Wi-Fiで起きがちな「遅延」がより起きにくくなり、オンライン会議などがよりスムーズに行えます。多くの機器を無線接続した際の安定性も向上します。

製品普及はこれから
言うまでもありませんが、Wi-Fi 7環境を使用するには、パソコン、タブレット、ルーターなど使用する機器のすべてが「Wi-Fi 7対応」である必要があります。

問題は、この普及具合です。例えば、ノートパソコンでWi-Fi 7に対応している製品はまだ多くなく、特に10万円以下のエントリー向け製品ではほぼ未対応です。「Wi-Fi 7対応」をうたったルーターでも「完全対応」ではなく、ファームウェア（内蔵OS）のアップデートが必要なケースもあります。

パソコンやルーターなどを選ぶ際に「Wi-Fi 7対応」を条件にするのであれば、事前にメーカーサイトで念入りに確認するか、少し待って、対応製品が増えてからにすることをおすすめします。

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