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オフィス内に植物を配置し、緑化する企業が増えています。観光地に行くと実感するでしょうが、人間は自然風景に触れることで落ち着きを感じるものです。その効果をオフィスに持ち込むことが狙いです。

緑化で実現できる効果を列挙してみましょう。

・従業員のストレス軽減・解消
植物を見ることで、人間の脳内にアルファ波が増えるとされています。アルファ波は心拍数の安定や筋肉の緩和など、精神状態の安定をもたらす効果があるとされています。さらに、植物は空気を浄化し、室内の乾燥を防ぐ作用があります。これは、冬季の感染症リスクを低減させます。緑化は、労働環境の改善に最適な手段の一つです。

・従業員の「目」を癒やす
植物を見ることで、人間の目の疲れが軽減されます。パソコンなど目を酷使する業務が増加するなか、この効果は非常に重要です。先に述べた乾燥防止（葉から水分が出る）効果は、目にもよいものです。

・社内コミュニケーションが良くなる
従業員のストレス軽減によって、従業員間の会話が増えるなどでコミュニケーションが良くなります。コミュニケーションの活性化は、業務効率を上げ生産性を向上させる効果が期待できます。

緑化の際には、オフィスの環境に合わせることが大切です。

例えば、貴オフィスは日光が十分入るでしょうか？　樹木のメンテナンスを細かく行う体制はあるでしょうか？　こういったことは非常に重要です。

・乾燥に強いかどうか
植物の維持・育成には水やりが不可欠です。とはいえ、毎日の水やりは従業員の負担になりますし、夏・冬などの休暇時でも植物が維持できるかどうかは重要な問題です。乾燥に強く、頻繁な水やりが必要ない植物を選ぶことが重要です。

・日光量が少なくても育つか
オフィスによっては、日光が入りにくいこともあるでしょう。成長に十分な日光が必要な植物は、オフィスに置くのに適していません。日陰でも育つ品種を選ぶようにしましょう。

・落葉植物かどうか
葉が落ちやすい植物かどうかは、事前にチェックすべきポイントです。植物によっては、ちょっとしたことで落葉し、清掃に手間がかかります。葉が落ちにくい植物を選ぶと、清掃の手間を省くことができます。

・成長が遅いこと
植物の成長が早いと、空きスペースの調整が必要になるなど、頻繁な変更が求められます。植物のメンテナンス頻度も上がってきますので、成長が遅めの植物を選ぶと、手間やコストを削減できます。

緑化方法には、いくつかの方法があります。

１：
もっとも一般的なのは、鉢植えを置くことです。鉢植えは移動が容易なため、オフィス内での従業員の動線を妨げないように工夫することが簡単です。入口に置けば、ゲストに良い印象を与えることが可能になります。

２：
オフィスの壁面に緑を配置する方法です。インテリア感覚で緑化できることと併せ、ゲストに強い印象を与えることもできる演出方法です。

３：
書庫や棚にプランターなどを置くのは、簡単に緑化できる手法です。特別な場所をとらずにオフィスの雰囲気を変えることができます。

４：
条件が整えば、プランターを天井から吊るすことも一つの方法です。この方法は、オフィス空間を占有しないため、解放感を醸し出すことができます。

５：
パーテーションに取り付けると、空間の「仕切り」を穏やかにすることができます。パーテーションの柄を合わせることで、より自然な雰囲気を演出できることでしょう。

これらのどの方法を選ぶかは、オフィスの状況と予算に合わせて考えましょう。鉢植えや棚への設置は低コストで無難です。壁面配置や吊るすことは、オフィスの環境が「許す」ことが大前提です。

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