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オフィスの建物が老朽化してくると、雨漏りが起きやすくなります。

原因は経年劣化のほか、地震などの災害による破損などがあり得ます。代表的な劣化症状は、「ひび割れ」「浮き」「水たまり」の３つです。これらに適切に対処せず放置すると、雨漏りという重大な被害につながります。

最低でも年に１回は建物屋上の防水点検を行い、必要に応じて修繕を行いましょう。一度、しっかりした防水工事を行えば、特段のことがない限り、10年程度は効果が持続します。

防水工事には、いくつかの方法があります。ポイントを整理しておきます。

塗装工事
オフィスの屋上が平らな場合に適しています。水をはじく性質を持つ特殊な塗料を塗ることで防水性を確保する工事で、工期は短く、比較的安価です。建物天井への負荷も小さくすみます。

ただ、施工時は独特の臭気が近隣に発散されるため、周辺住民への事前説明をしっかり行うことが欠かせません。また、塗料は乾くと固くなりますが、地震などで衝撃を受けるとひび割れします。災害発生後には、よく点検することが大切です。

防水シート
住宅の防水工事でよく使われる工法です。防水シートを固定するだけですので、施工は簡単です。ただ、シートの重なる部分などには熟達したノウハウが必要です。あくまで「臨時」の色彩が強いもので、耐久性には難があります。シートが破損していないか、こまめに点検することが大切です。

アスファルト工事
繊維質の不織布の上に、アスファルトを含ませたシート状のルーフィングを貼り合わせます。防水性は非常に高くなりますが、コストは高くなります。

建物天井の状況に合わせ、専門家の診断を経て、最適な施工方法を選ぶようにしましょう。

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