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オフィスに業務用シュレッダーを導入する際、デザインやサイズなど外観だけで選んでしまいがちですが、実際には容量・細断方式・細断可能枚数・安全性など、確認すべきポイントが多くあります。

ここでは、オフィスで使う業務用シュレッダーを選ぶ際に押さえておきたい基準をわかりやすく解説します。

1：容量（くず箱の大きさ）を確認する
「容量」とは、細断後の紙を溜めるくず箱（ダストボックス）の容積を指します。
容量が大きいほど袋の交換頻度が減るため、業務効率が向上します。
・70リットル以上：中〜大規模オフィスに最適
・交換の手間を減らしたい場合は容量大のモデルを推奨
また、くずの取り出し方式にも違いがあります。

●くず箱の取り出し方式
・上部を外して袋を持ち上げるタイプ
紙が重く、特に女性社員には負担が大きい
・前面扉が開くタイプ（フロントオープン）
袋を横から引き出せるため、作業がスムーズでおすすめ

2：細断方式の種類と特徴
業務用シュレッダーには、複数の細断方式があり、セキュリティレベルやくずの量が異なります。

●ストレートカット（縦カット）
最もシンプルな方式。
・安価で耐久性が高い
・くずが長く、復元可能性があるためセキュリティは低め

●クロスカット（縦横カット）
もっとも一般的なオフィス向け方式。
・チップ状に細断され、セキュリティ性が高い
・くずのかさも減り、収容効率が良い

●パワークロスカット
クロスカットをさらに強化した方式。
・くずを圧縮するため機密性が高く、復元はほぼ不可能
・大量処理に適しており、セキュリティ重視の企業向け

●マイクロクロスカット
より細かくカットする高セキュリティ方式です。
・おおむね面積30㎟以下、幅2mm以下の細断
・個人情報や機密書類が多いオフィスに最適

●スパイラルカット
複数カッターを使った高精度カット方式。
・クロスカットより細かく、安全性が高い
・静音性が高い点もメリット

3：裁断できる枚数（細断性能）をチェックする
業務用シュレッダーの性能を比較する際、特に重要なのが1度に細断できる枚数です。

●定格細断枚数（重要）
・マシンに負荷をかけずに連続で裁断できる枚数
・数値が大きいほど業務効率が良い

●最大細断枚数
・10回連続で裁断可能な最大枚数
・定格よりも大きいが、連続使用すると負荷が高く推奨されない
→選ぶ際は「定格細断枚数」を基準にするのが正解。

4：安全性を高める機能もチェック
シュレッダーは紙詰まり（オーバーロード）が起きると故障リスクが高まります。

●グラデーションランプ（過投入防止）
過剰投入時にランプが赤く点灯し、適正枚数を視覚で知らせてくれる機能。
・紙詰まりを防止
・マシンの寿命を延ばすメリットも

5：対応用紙サイズを確認する
オフィスではA4が基本ですが、以下のようなケースもあります。
・A3資料の細断
・図面、契約書、企画書などB4を扱う部署
・サイズが異なる紙をまとめて処理したい
そのため、A3対応機種を選ぶと汎用性が高く、実務上便利です。

まとめ：業務用シュレッダー選びで失敗しないために
業務用シュレッダーを選ぶ際は、以下の項目を総合的に判断しましょう。
・くず箱の容量と取り出しやすさ
・細断方式（セキュリティレベル）
・定格細断枚数
・過投入防止などの安全性
・対応用紙サイズ（可能ならA3対応）

デザインやサイズも重要ですが、業務効率・セキュリティ・耐久性に直結するポイントを理解して選ぶことが、長期的なコスト削減にもつながります。

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