【「ウィズコロナ」で意識したいオフィスの換気】

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新型コロナウイルス感染症の、再拡大の気配が見えます。オフィスづくりも「ウィズコロナ」を意識したものにする必要があります。

テレワークの拡大は対応策の一つですが、オフィスの換気が「基本中の基本」です。

換気とは、室内と戸外の空気を入れ換えることで、室内のウイルス、細菌や汚染物資を戸外に出す、あるいは室内濃度を薄めることです。コロナウイルスだけでなく、オフィス内にはハウスダストや花粉のほか、⼆酸化炭素(CO2)などもあります。これらは従業員に悪影響を与えるため、換気は必須といえるでしょう。

換気を行う際に注意したいのは、「エアコンでは換気はできない」ということです。エアコンは室内の空気を温め(冷やし)て循環させる機械なので、外の空気を取り入れていません。勘違いしている場合があるかと思いますので、気をつけましょう。

建物内のテナントでは、建築基準法で換気設備を設置することが定められています。これと併せてドアやガラスを適度に開閉すれば、ほぼ問題ないでしょう。ただし、老朽化したビルの場合は調べて見る必要があります。

まず、オフィスの換気設備がどのようなものか、事前にチェックします。換気設備がどこにあるか、従業員が操作できるタイプか、天井式か熱交換式かなどです。また、換気口に付いているフィルターが汚れていないか、よく確認しましょう。この際、フィルターを外して運転することは避けてください。

全熱交換機の場合、換気とエアコンは同じリモコンで操作される場合はほとんどです。エアコンを切ると換気も止まってしまいますので、注意してください。換気専用で動かせる設備なら、春・秋季にはこれで運用し、適宜風量を切り替えます。

これらと併せ、ドアや窓を開けることで、換気はより確実になります。

ドアや窓を開けた換気は、1時間に10分程度を目安に行いましょう。なお、短い時間でも開ける回数を増やした方が効果が上がります。

ドアや窓は2カ所以上を開け、空気の通り道ができるように工夫します。開けた窓やドアが対角線上にオフィスを横切っていると、さらに効果が上がります。逆に、隣り合った窓を開けても効果は小さくなってしまいます。

ドアや窓の開閉は、風向きを考慮して行います。

風の入るドアや窓は小さくでもさほど問題ありません。この場合、風が出る側のドアや窓を大きく開けるようにします。

ウイズ・コロナの時代です。「オフィスに窓が少ない」と感じられるなら、リフォームで増やすことも検討してはいかがでしょうか。

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