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公園や公共施設のトイレで、多機能トイレの採用が増えています。

多機能トイレとは、誰もが使いやすい広さと設備を有するトイレのことです。車いす使用者、オストメイト（人工肛門・人工膀胱保有者）、子供連れの人などを対象とし、ユニバーサルデザインの一つと言えます。「どなたでもご利用いただけます」と表示している多機能トイレもあります。

このため、十分な広さを持ち、簡単に開閉できるドアと施錠、手すり、オストメイト対応水洗器具（シャワーとシンク）、乳幼児用いす・おむつ交換台、低位置の鏡、温水洗浄便座と点字式操作盤、呼び出しボタンなどが備え付けられています。施錠は電動式のものが標準になりつつあります。

このようなトイレは、床面積が500平方m以上の建築物のほか、学校や病院、ホテルや旅館、劇場など20以上の特定建築物で１つないし各階層に１つの設置が義務付けられています。出入口付近の案内表示も必要です。一部の公園では、多機能トイレしかない場合もあります。

多機能トイレは、その設置場所を含めて十分な検討と配慮が必要です。できるだけわかりやすく、建築物の奥まったところへの設置は避けます。また多機能トイレはレイアウトが一定ではないので、視覚障害者にとってはどこに便座があり、洗面台があるか分かりにくいのが現状です。ドアの外に点字式案内板も必要でしょう。行政などでもノウハウを蓄積中のようです。

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