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窓ガラスは、年月を経るとともにヒビが入ることが多くあります。ボールなどが当たることがなくても、「いつの間にか割れている」と気づくことがあるでしょう。

これを「熱割れ」といい、室内外の温度差によって発生します。ヒビが入ることから始まり、いきなり割れることはほぼありません。ヒビは１本、多くても３本程度の線状で、衝撃を受けたときのように放射状になることはありません。

熱割れの原因は先に述べたように「温度差」ですが、もう少し解説します。

経年劣化
長い年月を経たガラスは強度が落ちますので、熱割れを起こしやすくなります。経年劣化は、紫外線の照射や風で運ばれた砂などで促進されます。

カーテンによる空気層
オフィスの冷暖房の効果を上げるために設置されるカーテンやブラインドですが、熱割れを促進させることがあります。窓ガラスとカーテンの間にできる空気層が熱を保つためです。これを防ぐには、定期的に窓を開け、換気を行います。

エアコンの室外機
エアコンの使用中、室外機からは大量の風が出ます。室外機の位置によっては、この風が窓ガラスの温度を上昇させ、また劣化させ、熱割れを引き起こします。

フィルムの副作用
ガラスの飛散防止のため窓ガラスにフィルムを貼っている場合も、熱割れの原因になり得ます。これは、フィルムが熱を保持してしまうからです。

近年では、オフィスや家庭を問わず、ペアガラス（複層ガラス）が人気です。ペアガラスはガラスとガラスの間に空気層をつくることで、断熱性能と結露防止効果がすぐれています。オフィスでも導入を検討するとよいでしょう。

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